vol.507 心身を整えるための新しい選択肢。
音の癒し、ヒーリング周波数の力

私たちを取り囲む世界は、様々な周波数の振動で満たされていることをご存知でしょうか。
人の声もそうですし、音楽も、自然の中の音も振動です。

この宇宙の全てが、ある種の周波数で振動していると言っても過言ではありません。
そして、この振動は、私たちの心身に大きな影響を与えているのです。

科学的な研究によって、特定の周波数が人間の脳波や生理機能に影響を与えることが明らかになってきました。例えば、自然の音である小川のせせらぎや鳥のさえずりは、私たちの心を落ち着かせ、リラックス効果をもたらします。これは、これらの音が持つ周波数が、私たちの脳をアルファ波が発生した状態へと導くためと考えられています。

このような周波数の力を利用して、心身の癒しを促すのが「ヒーリング周波数」です。
このコラムでは、ヒーリング周波数の基本的な概念についてみていきましょう。

周波数とは

周波数とは、音波が1秒間に振動する回数を指します。単位はヘルツ（Hz）で表され、人間の耳で聞こえる範囲はおおよそ20Hzから20,000Hzまでです。低い周波数は低音、高い周波数は高音として感じられます。

例えば、20Hzの低音は深く響く音であり、20,000Hzの高音は非常に高く鋭い音です。音楽や日常の音は、この広い周波数範囲内で成り立っています。人間の心身に影響を与えるといわれるソルフェジオ周波数のように、特定の周波数を研究することで、音が持つ潜在的な癒し効果が注目されています。

周波数を理解することで、私たちは音の特性をより深く知り、日常生活における音の活用法を見つける手助けとなります。

ヒーリング周波数の基本的な特徴と効果

ヒーリング周波数は、特定の周波数が持つ癒しの効果に着目した概念です。古くから、特定の音や音楽が心身に良い影響を与えると言われてきましたが、近年、科学的な研究が進み、特定の周波数が脳波や生理機能に影響を与えることが明らかになってきて、心身のバランスを整えるために活用されています。

ヒーリング周波数には、ソルフェジオ周波数、バイノーラルビート、アイソクロニックトーンなど、様々な種類があります。それぞれが異なる特徴を持ち、様々な悩みに対応できる可能性があります。

脳波との深い関係

ヒーリング周波数がもたらす効果の根底には、脳波との密接な関係があります。
ヒーリング周波数は、私たちの脳波と共振することで、リラックス状態や集中状態を促します。例えば、アルファ波はリラックス状態に、シータ波は深いリラックス状態に関連しており、特定の周波数の音を聴くことで、これらの脳波を誘導することができる可能性があります。

科学的な裏付け

ヒーリング周波数の効果は、単なる感覚的なものではなく、科学的な研究でも裏付けられつつあります。脳波測定の実験では、特定の周波数の音を聴くことで、脳波が変化することが確認されています。また、心拍数や血圧の低下など、生理的な変化も報告されており、ヒーリング周波数が心身に与える影響は、客観的なデータからも裏付けられています。

https://528hz.co.jp/lp/doc/Health_2018090514214117_jp.pdf

ヒーリング周波数などの種類と特徴

ヒーリング周波数には、様々な種類があり、それぞれが異なる特徴と効果を持っています。

ソルフェジオ周波数

古代のグレゴリオ聖歌で使われていた特定の周波数で、現代では癒しや健康によいと言われています。
DNA修復や細胞再生を促す効果があるとされ、「奇跡の周波数」と呼ばれる528 Hzや変化を促し、過去のトラウマを解放する効果があるという417 Hzなどの種類があります。

バイノーラルビート

バイノーラルビートとは、左右の耳にわずかに異なる周波数の音を同時に聞かせることで、脳波を変化させる音響刺激法です。このわずかな周波数の差によって、脳内でうなりが生じ、それが脳波を特定の周波数に同調させる働きがあると考えられています。
これにより、リラックス効果や瞑想状態を促し、ストレス軽減や睡眠の質向上に繋がる可能性があります。

アイソクロニックトーン

アイソクロニックトーンとは、一定のリズムで鳴り続ける音を聞きながらリラックスや集中力を高める音響療法の一種です。この規則的なリズムが脳波に影響を与え、脳を特定の状態に導く働きがあるとされています。例えば、ゆったりとしたテンポのアイソクロニックトーンはアルファ波を誘導し、リラックス状態を促します。一方、速めのテンポのものはベータ波を誘導し、集中力を高める効果が期待できます。また、睡眠前に聴くことで、脳波をシータ波に近づけ、質の高い睡眠をサポートする効果も期待されています。

自然音

自然音、例えば鳥のさえずりや川のせせらぎなどは、古くから人間の心に癒しをもたらすと言われています。
これらの自然音は、私たちの自律神経に働きかけ、心身をリラックス状態へと導きます。特に、現代社会で増加しているストレスを感じている人にとっては、自然音が持つリラックス効果は非常に大きいと言えるでしょう。自然音は、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を抑制し、代わりにセロトニンなどの幸福ホルモンの分泌を促すことで、心身を穏やかな状態へと導きます。また、自然音は集中力を高め、創造性を刺激する効果も期待できます。

ヒーリング周波数 などの活用法

ヒーリング周波数や音楽などは、私たちの生活の中に様々な形で取り入れることができます。

音楽療法

ヒーリングミュージックを聴くことは最も一般的な方法です。静かで落ち着ける環境で、目を閉じ深呼吸をしながら聴くことで、より効果を実感できます。特に、睡眠前や入浴中、瞑想時など、リラックスしたい時に聴くのがおすすめです。

音叉

音叉は、特定の周波数の音を出す道具です。音叉を鳴らして身体に振動を与えることで、心身をリフレッシュさせたり、特定のツボに当てて経絡の流れを整えたりすることができます。セルフケアとして手軽に利用できるのが魅力です。

スマートフォンアプリ

アプリを利用することで、いつでもどこでもヒーリング周波数を体験できます。様々な周波数の音源、バイノーラルビートやアイソクロニックトーンなどを手軽に試すことができます。

環境作り

間接照明や自然光を取り入れたり、アロマの香りを焚いたりすることで、リラックス効果を高めることができます。広々とした空間で、心地よい音楽を聴きながら過ごすのもおすすめです。

ヒーリング周波数と私たちの生活

現代社会は、情報過多や人間関係の複雑化など、さまざまなストレスに満ち溢れています。そんな中、ヒーリング周波数は、私たちの心身に癒しをもたらし、より豊かな生活を送るための強力なツールとなるでしょう。

自然音や特定の周波数の音は、私たちの脳に働きかけ、リラックス状態を促したり、集中力を高めたりする効果が期待できます。また、音楽療法や音叉の利用、 そして最新のテクノロジーを活用したアプリなど、ヒーリング周波数を体験する方法は多岐にわたり、手軽に活用できるので、ぜひ一度、体験してみてください。

静かな場所で目を閉じ、心地よい音楽に耳を傾けるだけでも、心身のリラックス効果を実感できるはずです。
それに、ヨガや瞑想と組み合わせることで、より深いリラックス状態を体験でき、ヒーリング周波数の効果を最大限に引き出すことができるので おすすめです。
ヒーリング周波数は、決して特別なものではなく、私たちの身近にあるものです。
自分にとって心地よい方法で、ヒーリング周波数を日常生活に取り入れてみてください。

参考
https://www.chiyoda-ute.co.jp/data/syaon.html
https://lucentechno.com/column/sound_recorder/2681/
https://mysound.jp/album/829324/?ymfrm=song_album&ymkey=album
https://mysound.jp/album/262595/
https://www.soundzone.jp/staffblog/11453/#:~:text=%E5%91%A8%E6%B3%A2%E6%95%B0%E3%81%A8%E3%80%8C%E8%81%9E%E3%81%93%E3%81%88%E3%82%8B%E9%9F%B3%E3%80%8D%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6,%E3%81%AF%E9%AB%98%E3%81%84%E9%9F%B3%E3%80%81%E3%81%A8%E3%81%AA%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82
https://www.healthyhearing.jp/topics/topic-article-20
https://www.della.co.jp/blogs/press-release/12068?srsltid=AfmBOooF-3JPSCxExS0KyMNVUDR8JoDpolH0j8OqpVVyHygVPaI1Su89