vol.465 デトックス効能を持つ ハーブ「ダンディライオン」。
ダンディライオンの持つ効果効能

column

2024.10.22

SHARE

夏は冷房のあたり過ぎや冷たい飲食物のとり過ぎといった生活から、むくみが生じやすい季節です。

夏に溜め込んだ水分を出すのにおすすめのハーブが「ダンディライオン」。
コーヒーやお茶としてみかけることが多いハーブですが、別名「おねしょのハーブ」と呼ばれるほど利尿作用が高く、むくみが気になる人にはとくにおすすめのハーブです。

今回はそのダンディライオンについてみていきましょう。

ダンディライオンとは

日本では野の花として位置づけられているたんぽぽ。
西洋では「ダンディライオン」と呼ばれ、野菜やハーブの一種として親しまれています。
また中国では、乾燥させた葉は蒲公英(ほこうえい)、根の乾燥物は蒲公英根と呼ばれ、生薬として用いられてきています。

ダンディライオンという名前は、フランス語の「dent-de-lion」に由来しています。
これは「ライオンの歯」という意味で、このハーブの葉が鋭くて鋸歯状でありライオンの歯に似ていることから名付けられました。

日本には約20種類のたんぽぽが自生しています。
ハーブとして知られているダンディライオンは、もともと日本に自生していた在来種の日本タンポポとは別の種類で、花が外側に反り返る西洋種を指しています。

また、根の部分を「ダンディライオンルート」と、葉の部分を「ダンディライオンリーフ」と区別して呼ぶこともあります。

ダンディライオンに含まれる栄養素

ダンディライオンは、ビタミンAやビタミンB1、B2、ビタミンC、ビタミンDなどのビタミン類や、カリウムや鉄分、カルシウムなどのミネラル、食物繊維やフィトステロールなどが豊富に含まれています。


根:苦味質(タラキサシン)・イヌリン・ステロール・トリテルペノイド・配糖体・ペクチン・グリコシド・アスパラギン・コリン・カリウム・ビタミン・ミネラルなど

葉:ルテイン・ビオラキサンチン・カロチノイド・苦味質・ビタミン ・カリウム・カルシウム、鉄など

ダンディライオンの効果効能は?

日本では古くから、健胃剤や利胆剤(胆汁や膵液の分泌を促進)、緩下剤(おだやかに作用する下剤)、催乳剤として利用されてきました。
ダンディライオンの効能を詳しくみてみましょう。

肝臓機能の向上によるデトックス効果

ダンディライオンは肝臓の機能を高めて(強肝)、体内の毒素や老廃物の排出を促す効果を期待できます。

消化促進効果

ダンディライオンに含まれる苦み成分タラキサシンには、胃酸の分泌を促進する働きがあり、その他の含有成分との複合効果によって消化促進や食欲増進、胃もたれの緩和に効果が期待できるとされています。

利尿作用アップによるむくみ緩和

カリウムが豊富で利尿作用も高く、むくみ の予防やケアに役立ちます。
「おねしょのハーブ」とも言われるほど利尿作用があると言われ、むくみが気になる方におすすめです。

母乳の出をよくする作用

ダンディライオンに含まれる植物性のステロールであるタラキサステロールの催乳作用により、母乳の分泌を良くし、乳腺炎を予防してくれる効果が期待できるとされています。
それに、ノンカフェイン飲料であるため、授乳期の女性も安心して飲むことができます。

ストレスを軽減して気分の改善

ダンディライオンに含まれるビタミンやミネラルは、神経系を強化し、ストレスや緊張感を緩和するのに役立ちます。気分を高める効果もあるので、心の安定や不安の軽減、睡眠の促進にもつながるでしょう。

このように、ダンディライオンは肝機能や消化機能のサポートにおすすめのハーブです。

コーヒーの代わりやお茶として見かけることが多いダンディライオン。
夏に暑さから冷たい飲み物を飲んだ方は、秋口は食欲が落ちやすいので、ぜひダンディライオンをうまく活用して内臓から元気を維持しましょう!

recommended posts

PAGE TOP