vol.438 薬膳料理で夏の暑さに負けない身体 を。初夏におすすめ「夏の薬膳」

column

2024.07.04

SHARE

梅雨明けが近づき、本格的な夏が近づいてきました。
真夏を元気に過ごしたい、と思っていても、暑さから冷たい食べ物を食べすぎたり、室内と室外の気温差により、身体が疲れて食欲がなくなってしまうなんてことを経験したことはありませんか?

本格的に暑さが増して、体調を崩しやすいこれからの季節には、東洋医学に基づいて、身体の状態に合ったものを飲食し、体調を改善する「薬膳」を取り入れてみましょう。

夏は、五行説では「火」・五臓では「心」

東洋医学は五行説の考えをもとに、身体の状態や治療、養生法をとりいれています。
五行説では、地球にあるあらゆるものは、「木」「火」「土」「金」「水」の5つの要素から成り立っていると考えられています。

季節でいうと、夏は「火」にあたります。
火は、炎のように燃え盛る様子を意味しており、炎上・上昇などの特性があり万物の成長を支えています。
夏は「陽気」が非常に強い季節とされています。この「陽気」の影響で、身体も熱くなると考えられています。
特に、身体の上半身にエネルギーが向かいやすく、新陳代謝が高まったり、特に子供の成長発育が見られやすくなる一方、熱症状がおこりやすくなり体内にこもってしまいます。

また、この5つのエレメントは人間の五臓にも当てはめることができ、夏の五臓は「心(しん)」。
夏の暑さや湿度が「心」の働きを阻害し、弱らせてしまいます。

「心」の働きが弱ると起こる症状

この「心」は、心臓の心(しん)であり、また、心(こころ)についても示しています。
中医学では、「心(しん)」は、「血」と、血が流れている「血管」や身体に縦に通る気の流れである「経脈」と関係するといわれています。

血の流れがスムーズでないと、心臓の動きも悪くなったり、自律神経に影響を与えます。
その結果、疲れやすくなったり、くよくよといつまでも考えてしまったり、憂鬱な状態になりやすく、不眠になったりするといわれます。

夏におすすめ薬膳

夏の薬膳のポイントは、適度に汗をかき、身体の熱を取ること。余分な熱を冷ます作用がある食材、体内の余分な水分(湿)を排泄する働きがある食材を中心に、暑さで消耗しやすい気(エネルギー)を補うこと、暑さで食欲が落ちたときに消化にいい胃腸を養う食事なども大切です。

・体内の熱を取り冷ます食材:キュウリ、トマト、ナス、ゴーヤ、ズッキーニなどの夏野菜や、スイカ、パイナップル、メロン、ゆず、豆腐、海藻類、緑茶、ミントティーなど


・体内の余分な湿(水分)を取り除く食材:もやし、ナス、冬瓜、大豆、小豆、緑豆、黒豆などの豆類、トウモロコシ、ハトムギ、キュウリ、セロリ、タマネギ、レタス、ネギ、ショウガ、シソ など

・気(エネルギー)を補う食材:山芋、しいたけ、かぼちゃ、アボカド、エビなど

・胃腸を養う食材:オクラ、生姜、大葉、みょうが、長芋、かぼちゃ など

海や山の自然を満喫したり、BBQやキャンプでアウトドアを楽しんだり、花火や夏祭りなどのイベントも多い季節。
夏は暑さから、つい冷たい食べ物や飲み物を取りがち。
冷たい食べ物や飲み物は胃腸の働きを弱めるので、取り過ぎには注意しましょう。
ここから本格的に夏が始まるので、うまく薬膳料理を取りいれて、本格的な夏を元気に迎えましょう!

AMA Refreshing Shampoo<アーマ リフレッシング シャンプー>のご紹介
水分と油分のバランスを整え、健やかな地肌へ
洗うことで、地肌の水分と油分のコンディションを整えます。健やかな状態をキープし、リフレッシュ作用も。収れん効果があり、肌のキメを整えるハマメリスエキス配合。

recommended posts

PAGE TOP