vol.430 SDGs目標12「つくる責任 つかう責任」の達成のために。
人と地球の環境と未来を守るための取り組み

column

2024.05.20

SHARE

前回、SDGs目標12「つくる責任 つかう責任」の現状とその背景を見てきました。
いろいろな問題が絡み合っているこの課題ですが、今、世界や日本ではどのような対策がスタートしているのでしょうか?

SDGs目標12「つくる責任 つかう責任」とは

取り組みの前にまずは振り返りとして、SDGs目標12「つくる責任 つかう責任」について見ていきましょう。

「つくる責任、つかう責任」は、限りある地球の資源を守るため、持続可能な生産と消費のバランスを形成することを示した目標です。

私たちの日常生活は、多くの物に囲まれています。食べるもの、着るもの、使う物など、これらを生産・消費し、最終的には不要になったものを廃棄します。ものを消費するということはそれを作り出す資源があるということ。
このバランスが取れないと、資源はいつか枯渇してしまうという状態に陥ります。
このような状態を防ぐため生産者と消費者に対する課題を挙げているのがこの目標12なのです。

目標12を達成するために取り組まれている考え方

課題を解決するために、さまざまなシステムが考案されています。代表的なものをご紹介しておきましょう。

サーキュラー・エコノミー(循環型経済)

資源を消費して廃棄するという従来の一方向の経済に対し、廃棄物や汚染が生まれにくい製品を長く使い、さらにリサイクルやリユース、シェアリング等により可能な限り資源を循環させる 経済モデルのことです。

クローズド・ループ・システム

クローズド・ループ・システムとは、資源から製品を作り廃棄するという流れではなく、これまで廃棄していた製品を再度資源として活用する流れをループに見立て、サーキュラー・エコノミーと同様に、廃棄する資源をゼロにするという考えです。
廃棄される資源をゼロにし、循環させ再資源化することで、新たな資源の使用を可能な限り避けられます。

シェアリング・エコノミー(共有経済)

シェアリング・エコノミーとは、個人が保有するモノや場所、スキルなどの貸出・売買を、共有することで生まれる新しい経済の仕組みのこと。例えば、UberやAirbnb(エアビーアンドビー)が挙げられます。
廃棄物の削減を実現するビジネスモデルとして注目されています。

世界の国や企業の取り組み

これらのような考え方を通して、目標12を達成しようとしている国や団体などの一例をご紹介します。

フランス

2016年にフランスは世界で初めて、使い捨てプラスチック製のカップ、カトラリー、皿、持ち帰り用フード容器の製造および販売を禁止する法律を制定しました。
この法律では、使い捨て食器はバイオプラスチックを50%以上含む素材から作られる必要があります。さらに2025年までにはその含有量を60%以上にすることが求められています。

デンマーク

デンマークでは、持続可能な社会を実現するための政策として「UN17 Village」の建設に取り組んでいます。
「UN17 Village」とは、国際連合が採択した17個のゴール(SDGs)のうち、すべての目標の実現を目指した建築プロジェクトのことです。
例えば、資源を無駄なく使用して建物などの建設を行い、ごみの量を減らしたり、二酸化炭素の排出量が少ないセメントを使用したりと環境への影響を考慮されています。

日本の取り組み

国の取り組み 食品ロス削減推進法

食品ロスに対する取り組みとして「食品リサイクル法」に加えて、「食品ロス削減推進法」が2019年に施行。食品ロス削減の推進や基本的な施策などが盛り込まれ、国や地方自治体などに、2030年までに食品ロスを半減させるという目標が設定されています。

石川県小松市

石川県小松市は、2017年時点で21.5%のリサイクル率を2030年には35%に引き上げることを目標に取り組んでいます。
内容としては、超過重量方式による指定ごみ袋を導入することで、市民の意識向上、分別やごみの減量化を図っています。
また、フードドライブ事業や食べきり運動も展開し、食品ロスの削減を目指しています。

大手アパレルブランド

ある大手衣料販売店の企業では、服のリサイクルやリユースを実施。服から服へのリサイクル、服から燃料・素材へのリサイクルのほか、支援としてリユースを行っています。
消費者が購入し、着なくなった服 を回収しリサイクルして、新しい商品として販売していたり、一部の商品は難民へ衣料を支援したり、二酸化炭素排出量の削減に役立つ代替燃料として活用したりと様々な取り組みを実施しています。

上記に掲載したのはあくまで取り組みをされている自治体、企業の一例です。
他にも多く取り組みを実施しているところはあるので、調べてみてください。

限りある資源を活用するために、環境への負荷を減らし、再利用やリサイクルなどの意識をすることや、エネルギーの節約を一人一人が心がけることが必要不可欠です。
ご自身のライフスタイルをこの機会に見直してみましょう。

Villa Lodola COLOR Interval Re:Care<ヴィラロドラ カラー インターバルリケア>のご紹介
気になりだしたその時に、ご自宅でカラーメンテナンス
気になりだしたその時に、ご自宅でカラーメンテナンス。
そんな願いに応える「ヴィラロドラ カラー インターバルリケア」。

サロンでもご自宅でも、大切な髪に寄り添い、365日キレイでやさしい色と艶を叶えます。

参考
https://j-consul.jp/sdgs/column/2-12.pdf
https://www.asahi.com/sdgs/article/14726435#h116sl8f8tkz111hl12ceilmzi17hr2vy
https://www.kyowakirin.co.jp/stories/20230324-01/index.html
https://miraii.jp/sdgs-15
https://www.asahi.com/sdgs/article/14573254
https://spaceshipearth.jp/circular_economy/
https://www.idcj.jp/sdgs/goal/goal-12/
https://sdgs-connect.com/archives/652#UN17_Village
https://www.orgiast.jp/topics/6233
https://www.asahi.com/sdgs/article/15018602

recommended posts

PAGE TOP