vol.413 マヌカハニーって他のはちみつとどう違うの?
マヌカハニーがもたらす効果は

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2024.02.27

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健康効果で人気のはちみつ。
その花の種類によって、非常に様々な味わいと健康効果があります。

はちみつの種類は1000種類以上もあると言われていて、そんなはちみつの中でも希少で栄養価が高いと言われているのがマヌカハニー。

皆さんはマヌカハニーを食べたことはありますか?
マヌカハニーは、別名「はちみつの王様」とも言われています。
実は、普通のはちみつとは含まれている成分が異なっていて、高い機能性を持ち合わせているとされています。
今回は、普通のはちみつとマヌカハニーの違いや、マヌカハニーを摂ることで期待できる効果などをまとめていきます。

冬で風邪をひきやすいこの時期にぜひご活用ください。

マヌカハニーの基礎情報

マヌカハニーの原料は、主にニュージーランドに植生するマヌカという希少な木に咲く1センチほどの小さな花の蜜です。
マヌカはフトモモ科の常緑木で、主に南オーストラリアとニュージーランドに自生します。

マヌカとは、マオリ語で「復活の木」や「癒しの木」という意味を持っており、古くから様々な病気の治療に用いていました。
通常のはちみつと比べて、マヌカハニーは高い抗菌作用を持ちます。
それに、採蜜は1年に1度のみで、さらに採取できる期間も非常に短いため、マヌカハニーは貴重な蜂蜜として知られています。

高値で取引されるマヌカハニーは、不正流通がしばしば問題に。そのため、ニュージーランド政府はUMFハニー協会により、マヌカハニーの品質や価格を厳重管理するといった対策をしています。

マヌカハニーに含まれる成分と高い抗菌力

マヌカハニーには、以下のような特徴的な成分が含まれています。

・ブドウ糖
・ビタミンB群、C
・ミネラル類
・ポリフェノール
・カルシウム
・グルコン酸
・メチルグリオキサール
・シリング酸メチル
・アミノ酸など

マヌカハニーは、上記を含めた合計190種類の栄養素や健康成分を持っています。
その中で特に注目したいのはメチルグリオキサール(MGO)です。
マヌカハニーの一番の特徴としてこの成分が挙げられることが多く、普通のはちみつには含まれていない栄養成分です。
ドレスデン工科大学のトーマス・ヘンレ教授による研究チームが、強力な抗菌効果をもたらすMGOを豊富に含んでいることを発表したことで有名になりました。
MGOは、マヌカの花蜜には含まれておらず、はちみつを貯蔵する過程でアミノ酸やタンパク質と反応して作られます。
このMGOが高い抗菌力を持ち、ピロリ菌をはじめ、腸の悪玉菌、大腸菌、黄色ブドウ球菌、O-157、ノロウイルスなど、さまざまな疾患の原因菌に対して力を発揮すると言われています。

また、併せて含まれているシリング酸メチルも強力な抗酸化作用があることが確認されているので、マヌカハニーは抗酸化力があると注目されているのです。

マヌカハニーを摂取することで得られる効果

上記のように様々な栄養成分が含まれるマヌカハニーですが、摂り入れることで次のような嬉しい効果があります。

① 抗菌・抗炎症・抗ウイルス・抗酸化作用が期待できる

マヌカハニーに含まれるMGOには、下記の菌に対する抗菌作用が科学的に確認されています。

黄色ブドウ球菌、ストレプトコッカス・ミュータンス菌(虫歯の原因菌)、ヘリコパクター・ピロリ菌、大腸菌、サルモネラ菌など。
マヌカハニーには抗菌作用の強いMGOの他に、殺菌消毒作用が期待できるグルコン酸も含有しています。そのため風邪、インフルエンザ、傷や怪我、感染症などの予防にも効果が期待でき、また虫歯や歯周病の予防に役立つと考えられています。

② 善玉菌増殖作用

MGOの強い抗菌作用によって、腸内環境の改善にも効果があることが確認されています。しかも、善玉菌と悪玉菌を区別して、悪玉菌だけを殺菌することで腸内フローラのバランスを改善すると考えられています。
それに含まれている「オリゴ糖」と「グルコン酸」という2つの栄養素が、善玉菌を増やす手助けをしてくれる効果があり、腸内環境にいい影響を与えてくれます。

③ 美容面で期待できる効果

マヌカハニーにはさまざまな成分が含まれています。マヌカハニーで不足している栄養素を補えば、内側からの美容をサポートしてくれるでしょう。
それに、腸内細菌が整うことで便秘が解消されたり、免疫力が維持できるので、ダイエット効果が期待できたり、ニキビなどの肌トラブルなどの予防にも効果が期待できるでしょう。
食事が乱れがちな方は、いつもの食事にマヌカハニーを加えてみてください。

マヌカハニーの選び方。MG(MGO)とUMFの違い

マヌカハニーを選ぶときの基準として、ラベルに記載がされているMG(MGO)・UMFという表示が参考になります。
MG(MGO)・UMFはともにマヌカハニーの品質基準の指標で、抗菌作用の高さを表しています。グレードの高いマヌカハニーは抗菌作用が高い分、独特の風味があります。

MG(MGO)とは

表記のMG(MGO)の数値が表すのは、マヌカハニー1kgあたりに含まれるメチルグリオキサール含有量。「MG50+」 「MG150+」 「MG550+」などと表示されています。
「MG 100+」なら、マヌカハニー1kgあたり100mg以上のメチルグリオキサールが含まれているということ。
数値が大きいほどMGOの数値が高くなり、値段も高くなります。

UMFとは

1990年代頃、イギリス人のピーター・モラン教授により、マヌカハニーの抗菌作用を表す指標として「UMF」が作られました。「UMF」とは「Unique Manuka Factor」の略。
UMFの数値は、フェノール溶液という殺菌剤とマヌカハニーの抗菌作用を比較したもので、マヌカのグレードを表す世界基準の数字です。
「UMF10+」という表示では、フェノール溶液10%と同じくらいの抗菌作用を持つとされています。

病気を未然に防ぐ、という考え方が定着しつつある昨今、「マヌカハニー」の人気は高まっています。
マヌカハニーは通常のはちみつよりも高い抗菌作用が特長的で、感染症対策、喉のケア、美容のサポートなどこの冬の時期にもってこい。
マヌカハニーは独特の風味があり、数値の高いものほど癖が強くなると言われます。一般的なはちみつと比較して苦味があるマヌカハニーの味を苦手に感じる方もいるでしょう。まずは比較的食べやすく、グレードの低いものから試すのがおすすめです。

ぜひ、好みのマヌカハニーを探してみましょう。

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