vol.390 アーユルヴェーダ的「秋」の過ごし方。
風の要素が強まる季節のライフスタイル

column

2023.11.27

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急に寒い日が続き、秋の訪れを感じる季節になりました。
「読書の秋」「食欲の秋」というように、心地よい季節のイメージのある秋。ですが、急な気候の変化に体が追いつかず、冬へ向かう季節の変わり目に心身の不調がでて体調を崩す人もいます。

東洋医学のアーユルヴェーダでは、季節に合わせて食事やライフスタイルを変えることで、病気を予防し、健康を増進する知恵があります。
今回は、アーユルヴェーダからみる秋に起こりがちな 不調や、秋を元気に過ごすためのコツをご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。

アーユルヴェーダっていったい何?

アーユルヴェーダとは、インド・スリランカ発祥の世界三大医学の1つ。五千年の歴史を持ち、インド・スリランカやヨーロッパでは、「よりよく生きるための知恵」と捉え、予防医学や病気の治療法として使われています。
アーユルヴェーダでは、人の体は空・風・火・水・土のエネルギーのバランスによって成り立っており、個人の根本的な体質改善をすることにより病気の原因を取り除くアプローチをします。

ドーシャについて

アーユルヴェーダでは、「ドーシャ」と呼ばれる3つの要素「ヴァータ」「ピッタ」「カパ」が私たちの心身の健康を支配していると考えています。
「ヴァータ」「ピッタ」「カパ」はそれぞれ、アーユルヴェーダの基本的概念である五大元素(空、風、火、水、地)が組み合わさった性質を持っています。 「ヴァータ」は、「空」と「風」から成り立ち、風気質、「ピッタ」は、「火」と「水」から成り立ち、火気質、
「カパ」は、「水」と「地」から成り立ち、水気質とも言われています。

秋はどのドーシャと関係するか

夏の間は、体内に火のエネルギー、ピッタが増加してきます。9月10月はそのピッタのエネルギーが優勢になりやすく影響がでやすい時期。
食欲が増したり、肌荒れや口内炎ができやすくなったりします。

そして、秋が深まり 寒さが増してくる10月後半から11月頃には、ヴァータが加わって「風の要素」が強まる時期。フットワークが軽くなり、一歩を前に出しやすい時期です。
身体が冷え、腰痛が出てきたり、便秘っぽくなったり、循環障害(高血圧や虚血性心疾患、脳血管疾患など)が起こりやすくなってきます。
また、元々ヴァータ体質の人は、冷えや乾燥で体調を崩しやすくなります。

10月〜11月中旬くらいまでのおすすめライフスタイル

この季節に取り入れたいこと、避けたいことをご紹介します。無理なく実践できることから日常に取り入れてみてくださいね。

秋は、上記でも書いたように、風の要素が強い時期。
風の要素が強まると、私たちの心もソワソワしてきます。フットワークが軽く色々なものに興味がある人は、外に意識が向いて気持ちが散漫になりやすいので、注意が必要です。
この時期は地に足つけることを意識することが大切になります。

・意識的に規則的な生活をする
・長時間風に当たることを避ける
・ココナッツオイルなど温かい オイルなどを使ったセルフオイルマッサージ
・体を冷やさないようにする
・適度な運動で体を温める、過剰な運動は控える
・良質な油分(オメガ3、オリーブオイルなど)を適度に摂る
・グラウンディングをする

秋のおすすめ養生食材

アーユルヴェーダ的には甘味・苦味・渋味の食べ物、オリーブオイル・ギーオイル・セサミオイルなど良質な油を取り入れることがおすすめです。また、スープ・お味噌汁・煮込み料理・蒸し野菜など、温かい食事も体を温めてくれます。

具体的におすすめの食材は、山芋、人参、かぶ、大根、さつまいも、ぶどう、梨など。
冷たい飲み物や体を冷やす食べ物は避けることがオススメです。

食欲の秋と言われ、美味しいものが増える秋ですが、食べ過ぎると消化に負担がかかるので、食べ過ぎには注意しましょう。

不調が起こりやすいこの時期。
読書の秋・芸術の秋というように、うまく休暇の時間を持つことで心身に栄養を与えることにつながります。
夏の疲労を解消し、冬本番を迎える前に生活を見直して、日々元気に、楽しく過ごしていきましょう。

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