vol.325 「若返りのオイル」と呼ばれるフランキンセンス!?
フランキンセンスの効果効能は

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2023.04.13

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神仏への捧げものとして、古くから宗教儀式などで薫香として使用されてきた精油「フランキンセンス」。

乳香などの別名を持つフランキンセンスですが、エイジングケアにもよく利用されていることをご存知でしょうか?
アロマを嗜む人の中では「若返りのオイル」「精油の王様」と言われて有名です。そんなフランキンセンスの効果や歴史、特徴についてご紹介します。

フランキンセンスの基礎知識

フランキンセンスの木は乳香樹とも呼ばれ、樹高3-7mの低木で白か薄い紅色の花を咲かせます。主要な原産国は、インド、ソマリア、エチオピアなどで暑く乾燥した地域に育ちます。その樹に傷をつけて樹液がしみ出て固まった乳白色の樹脂を削って集めます。

フランキンセンスという名称は、中世フランス語を由来としておりfranc=「本物の」、incense=「香」の語源を持ち、「乳香」「オリバナム」などいくつかの呼び名もあります。
歴史は古く、紀元前4,000年頃から長い間、宗教儀式や瞑想など幅広く使われてきました。

歴史からも見られるフランキンセンス

古代エジプトでは、フランキンセンスが貴重な芳香として太陽神・ラーに捧げられました。また、イエス・キリストの誕生した時、誕生を祝う品として、ミルラ(没薬)、黄金とともにフランキンセンスが捧げられたとされ、古来、黄金と同じくらい価値のある貴重なものとされていました。

フランキンセンスの効果効能

主な成分は、α-ピネン リモネン パラシメンで、抗ストレス、鎮静、抗菌などの効果が期待できます。

体への効果効能:皮膚再生、抗炎症、鎮痛、収れん、去痰、抗うつなど

「若返りのオイル」とも呼ばれているフランキンセンス。老化した肌や、乾燥、肌荒れ、シワやたるみなどの皮膚トラブルにも優れた効果を発揮するため、エイジングケアとして役立ちます。また、呼吸を深めてくれるので、胸部の緊張を緩めてくれます。咳や気管支の炎症を和らげる作用も期待できます。のどの痛みや違和感がある時、咳や痰がからむ時などは、マグカップや洗面器にお湯をはってフランキンセンスを1~2滴たらし顔を近づけて湯気を吸うように、深くゆっくりと呼吸してみましょう。

心への効果効能:鎮静・抗うつなど

フランキンセンスは、鎮静作用があり、イライラなど心の乱れを静め、落ち着きを取り戻してくれます。また、世俗的なものに縛られた感情や過去の記憶から解放させてくれる効果もあると言われています。
呼吸を深くしてくれるので、心を静かに集中させてくれます。瞑想やヨガの時に使うのがおすすめです。
イライラや不安が強いとき、ストレスで眠れないときにも試してみてください。

フランキンセンスと相性のいいアロマは

フランキンセンスは、単体で使うのはもちろん、自分の好みや目的に合わせて他の精油とブレンドすることもおすすめ。

精油がお互いの魅力を引き立ててくれますし、単体での香りが苦手でもブレンドによって自分好みの香りに近づけることができます。

相性が良いとされているのは、
シトラス系のレモンや、ウッド系のサンダルウッド、同じく心を落ち着かせるのにもってこいのラベンダーや、ネロリなどです。
他にも自分の好みの組合せを試してみてください。

使用の際の注意点

印象の強い香りではないため、あまり香りを感じないと思われる方も多いようです。香りに深みを与えますが、主張は強くないため、この香りがどうしても苦手という方は、あまりいないかもしれません。

フランキンセンス精油は、使用方法や使用量の目安に準ずれば、禁忌や注意事項はありません。

いかがでしたでしょうか?
うれしい効果が多いフランキンセンス。自分の好きな他のオイルと組み合わせを見つけて日々に活かしていきましょう。

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