vol.170 サステナブルとエシカルの違いって?人と地球に優しいエシカルライフを送ろう

column

2021.12.06

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近頃は、SDGs達成に向けての取り組みが世界中で進み、日本でもサステナブルという言葉が広く浸透しつつあります。
それに加えて、ここ最近『エシカル』や『エシカル消費』という言葉も、環境や健康への意識が高い人の間で話題になっています。

エコやオーガニックという言葉は、ほとんどの方が認識されていると思いますが、エシカルはまだ一部の人の間でしか認識されていません。

エシカルとは一体どんな意味を持つのでしょうか?
そしてサステナブルとのどんな違いがあるのでしょうか?
詳しく説明していきたいと思います。

エシカルとは?

エシカルとは、直訳すると『倫理的な・道徳的な』という意味の形容詞です。
倫理や道徳と聞くと少々難しく感じますが、私達のほとんどは倫理的に社会と関わりながら生きています。

人を傷つけるような事は言わない。
交通ルールを守る。
ゴミを捨てない。

こういったことも倫理に含まれますので、私達は日常的かつ無意識のうちに倫理的な生活を送っています。
しかし、地球環境が大きく変わり災害が増え続ける中、私達人間はもう少し規模感を大きく捉え倫理的な生活を送ることが大事なことだと思います。
自分と他者との関わり方だけでなく、自然や地球とどのようにして関わりながら暮らしていくべきか。
自分の利益を優先させるのではなく、自然環境、未来への配慮をしながら日々の選択をすること。
そういった『利他の心』を持って考え、選択し、未来の為に行動を見直していくことが現代、そして次世代のエシカルの定義と考えます。

サステナブルとエシカルの違いとは?

サステナブルとは『持続可能な〜』という意味合いがあります。
SDGsという17の目標を達成させる為、そしてその後の未来の為に、
世界中の人や企業が取り組み始めているのが『サステナブルな社会の実現』です。
サステナブルな社会の実現とは、環境を壊さず、資源を大切にし、将来子供達が平和に安心して暮らしていける社会・地球をつくること。

そして『倫理的な』という意味を持つエシカルは、個人や企業の意識という意味合いが強いです。

例えば、ペットボトルを買わずにマイボトルを持ち歩いたり、企業がプラスチックストローや過剰包装を削減したり、こういった環境に配慮したエコ活動はエシカルな考えに基づく行動と言えます。

サステナブルな社会の実現には、エシカルな考え方や行動があってこそ。
意味合いは異なっても、とても関連性の深い言葉です。

エシカル消費を心がけよう

エシカル消費とは、何かしらの犠牲の上で成り立つのではなく、自分や他者、社会、環境に良いものを選ぶ消費活動のことを指します。

私たちは、毎日、何かを消費しながら生活しています。
食べるもの、着るもの、水や電気などの資源。
消費活動は日常的に行われるものだからこそ、エシカルな消費を心がけることが重要です。
鍵を握るのは私達一人一人。
消費者の意識と行動を変えることが地球環境だけでなく、様々な社会問題の解決へと繋がります。
私達にはどんなことができるのか、詳しく見ていきましょう。

オーガニック野菜やオーガニック製品を選ぶ

有機栽培で育てられたオーガニック野菜や無農薬野菜は、化学肥料や農薬など人工的な薬品は使わずに、太陽光や、水、土、植物性の成分など、自然の恵みによって育てられた野菜です。
農薬を使わないということは環境保護や環境保全へと繋がり、自然との共生を実現することができます。また、消費者にとって安心というだけでなく、生産者の健康被害も防ぐことができるのです。
「需要がなければ供給も減る」まさに一人一人の選択が大事になります。

【以前のオーガニックにまつわる記事はこちら】
■なぜオーガニックが選ばれるのか? 自然のチカラで女性はもっと美しくなれる

フェアトレード商品を選ぶ

フェアトレードとは、発展途上国の貧困な生産者や労働者の生活の向上や自立を支援する国際的な運動です。
フェアトレード商品とは生産者が、より良い生活を送るために適正な値付けの上に公正に取引された商品のことを指します。
生産者や労働者に適切な賃金が支払われることで、その子供達が当たり前のように教育を受けることができたり、医療制度を整えられたり、貧困地域の発展を支援することができ、労働搾取や児童労働などの社会問題の解決に繋がります。
私達の消費活動の意識が変わりフェアトレード商品の購入者が増えれば増えるほど、多くの方の生活を向上させることができるのです。

【以前のフェアトレードにまつわる記事はこちら】
■知っていると得する!心も体も満たされる「フェアトレード」とは?<前編>
■知っていると得する!心も体も満たされる「フェアトレード」とは?<後編>

プラスチック製品を選ばない。エコバッグやマイボトルを持つこと

私たちが日常的に使用しているプラスチック。
プラスチックのごみがポイ捨てされたり、適切に処理されずそれらが海に流され、多くの海洋生物が傷つけられたり、命を落としている現実があります。
海にはすでに1億5000万トンものプラスチックごみがあると言われており、
2050年には魚の数以上になるとも言われています。
プラスチックのレジ袋は分解されるまでに、1000年以上かかると言われています。
現在は、スーパーのレジ袋が有料になったり、プラスチック製品の代用品として環境に優しい商品も多数販売されるようになり、私達の選択にも変化が生まれているのを感じています。軽量で安価なプラスチックは便利ですが、できるだけ使い捨てプラスチックの消費を減らしましょう。
そして日常的にエコバックやエコボトルを持ち歩き、ゴミを減らしましょう。

【以前のプラスチックにまつわる記事はこちら】
■プラスチックと環境問題について考える。あなたの生活の選択の一つから地球の未来を守ろう<前編>
■プラスチックと環境問題について考える。あなたの生活の選択の一つから地球の未来を守ろう<後編>

動物実験を廃止した化粧品を選ぶ

動物実験とは、化粧品や化学物質など人に適用する前に動物で試して効能を調べるというものです。
実験によって動物達に後遺症が残ったり、回復の見込みがなければ安楽死という手段を取られることもあります。そこに動物達の権利はありません。
EUでは2013年から化粧品に関する動物実験は禁止となりました。
さらに、世界的に化粧品の動物実験を禁止とする規制を呼びかけており、2023年までの実現を目指しているそうです。
日本でも動物実験を行なわない商品を見かけるようになりました。
動物達の尊厳を守るためにも、できるだけそういった商品を選ぶようにしましょう。

【以前の動物実験にまつわる記事はこちら】
■クルエルティフリーとは?世界で広がるクルエルティフリーの考え方とヴィーガンの違いは

フードロスをなくす

フードロスの削減は、資源の節約にもなります。
フードロスは食品が無駄になるだけでなく、ゴミの処理にも運ぶ・燃やすなど、多くのエネルギーを使います。
問題になっている温室効果ガスの排出量のうち、フードロスに由来するものは10%にものぼるとされており、フードロスの削減は環境問題の緩和へと繋がります。
すぐに食べるものは商品棚の手前から選ぶ
食べられる量だけを購入する
私たち一人一人のちょっとした配慮によってフードロスを減らすことができます。

【以前のフードロスにまつわる記事はこちら】
■世界の問題の1つフードロス。その歴史と世界の飢餓の現状
■社会課題のフードロスと飢餓削減へ向けて。世界の取り組みを知ろう
■日本のフードロスへの取り組みと、今日、私たちにできること

明日の地球のために今日からエシカルライフを送ろう

SDGsの達成には、私達一人一人の意識を変えることが重要となります。

まずは現状を知り、自分にできることから、日々の生活に取り入れてみましょう。
視点が変わると選択が変わります。
その一つの選択が、次の選択を変えます。
小さな一歩は私達の未来にとって大きな意味をもたらすのです。

一人一人の小さな積み重ねは、必ず地球環境や世の中を変えます。
というより、私達人間にしか変えられないのです。
エシカルな考え方を心がけ、サステナブルな世の中をみんなでつくっていきましょう!

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