vol.109 紫外線対策が必要なのはなぜ?
日焼け止めの基本をおさらい!

column

2021.06.11

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日に日に暑さが増し、夏が近づいてきました。夏が本番を迎える前に、紫外線対策について、おさらいしておきましょう。

日焼け止め、紫外線対策が当たり前になった今。
なぜ、紫外線対策が必要なのでしょうか?
紫外線は、私たちの体になにをもたらすのでしょうか?

紫外線の危険性とは?

太陽の日差しに長時間あたると、肌は赤くなり日焼けします。
日焼けは、皮膚がやけどしているのと同じ状態。通常の状態に戻るまで、時間がかかります。
紫外線は、肌の日焼けだけでなく、目の角膜が傷ついて目が充血したりゴロゴロするといったこと、免疫機能が低下する、といった急性症状が現れることもあります。

近年の研究によると、長年の日焼けが慢性的に紫外線リスクを蓄積し、皮膚がんなどの一因となることが分かってきました。
他にも、慢性的に紫外線を浴びると、シワ、シミ、ホクロ、白内障などを引き起こすと考えられています。特に、高齢の方や白色人種、肌の白い人など、日光に当たると肌が赤くなる人は要注意。紫外線の影響を受けやすいので、しっかりとした対策が必要です。

紫外線の特徴は

紫外線は、大きく3種類の波長に分けることができます。波長が長いものから順に、
UV-A
UV-B
UV-Cです。
ちなみに、UV-Aよりも波長が長いと、私たちが普段見ている紫色~赤色になり、さらに波長が長いものは赤外線と呼ばれています。

この中で、私たちが大きな影響を受けるのは、UV-AとUV-Bの波長です。
UV-Aは一時的に肌を黒くしたり、奥まで侵入し、肌の弾力を失わせシワ、シミ、ホクロなどを引き起こす要因になることがあります。
一方、UV-Bは短時間で肌に赤みや炎症を起こさせたり、皮膚がんの一因とも言われています。

紫外線対策の方法は

外部の紫外線対策は大きく分けて日傘や帽子、サングラス等で肌に直接紫外線が当たらなくすることと共に、日焼け止めをぬることの2つがあります。
紫外線対策をする上で、特に日焼け止めは正しく使うことが重要です。

日焼け止めを正しく使おう

日焼け止めを正しく使うためには、「PA」「SPF」の理解が必須。「SPF」と「PA」は、日焼け止めの紫外線防止効果を示す指標です。
日焼け止めには必ず記載されていますが、意外とその意味を知らない人や、なんとなく高い方がいいんじゃないの?と考えている人もいるのではないでしょうか。
紫外線の特性と共に「PA」「SPF」を知っておきましょう。

UV-A対策には「PA」

UV-Aを防ぐ効果を表す目安は「PA」。
「PA+++」など、「+」の数でUV-Aへの防御が強いことを表しています。

UV-Bを防ぐには「SPF」

UV-Bの対策に効果的なものは「SPF」。「SPF50」などと表示されており、数字が大きいほどUV-Bへの防御が強いです。

日焼け止めの選び方

日焼けもシワ・シミも避けたいから、常にSPF50の日焼け止めでいいのでは…と考える方もいるかもしれません。
普段の通勤や買い物で外に出るときは、PA+~++、SPF15~30程度で十分です。ビーチに出かけるなど、長時間外に出る予定があるならPA+++~++++、SPF30~50を選びましょう。

こまめな塗りなおしを

日焼け止めを塗るのは、外に出る前がベスト。汗や水、皮脂、タオルやハンカチによる摩擦でその効果は少しずつ落ちていくので、2~3時間おきに塗りなおしましょう。
説明書をよく読み、適切な量・使い方を守ってください。

紫外線対策が必要なのは夏だけではない

夏の紫外線が一番強く、他の季節は、紫外線対策は不要だろうと思われがちですが、
紫外線は一年中降り注いでいます。
また、晴れた日だけでなく、量は減りますが曇りの日も紫外線は降り注いでいます。
紫外線対策は夏だけなく年中行うことがお勧めです。

もし日焼けしてしまったら?

日焼け止めは、あくまでも、紫外線防止効果を高めるためのもの。PA++++、SPF50の日焼け止めを使っていても、絶対に焼けないとは言えません。

もし日焼けしてしまったときは、炎症を起こしているので冷やすことと、乾燥しやすくなるので十分な保湿が大切です。

日焼けをしないようにと言って、必要以上の対策をするのも良くありません。紫外線は適度に浴びると、体内でビタミンDを生成したり、うつ予防などのメリットも。シーンに合わせて、適切な紫外線対策を。
生活をする上で、避けて通れない紫外線。
ぜひ、うまく対策をして紫外線と付き合っていきましょう。

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