デスクワークが増えたり、外出する機会が減り、太陽の光を浴びる機会が減った方は増えているのではないでしょうか。
特に女性はシミやしわの予防にと、より紫外線を避けている方も多いはず。
電球が発明される以前、人は太陽が上るとともに起きて活動し、暗くなったら眠る生活をしていました。それはただ「明るいから」「暗いから」という理由だけではありません。太陽光に、起きて活動させる力があるからなのです。
きっと日光浴したくなる!太陽光の力をお伝えします 。
意外と知らない日光浴の効果とは
日光浴をすると骨の健康維持に
紫外線を浴びると、体内でビタミンDが生成されます。
ビタミンDは、カルシウムを効果的に吸収するよう働くので、骨を丈夫に保つはたらきをしています。そのためビタミンDが不足すると、骨粗しょう症になりやすい体になってしまいます。
ほかに、ビタミンDは認知症やうつ病の予防にもよいことが分かっています。ビタミンDは、ストレスから脳を保護し、神経伝達物質のはたらきを改善させます。結果的に、うつ病や認知症の発現を予防するのです。
さらにカルシウムとビタミンDを同時にとることで、糖尿病リスクを約4割も下げることができるとも言われています。
ビタミンDは、魚介類やきのこ類に多く含まれてはいるのですが、食生活が偏っていたり、バランスが悪い方は、ビタミンDが不足してしまうこともあります。 サプリメントなどで補助するか日光浴で補いましょう。
日光浴をするとハッピーホルモンが増える
日光浴をすると、脳内の神経伝達物質「セロトニン」が増加します。
セロトニンは別名「幸せホルモン・ハッピーホルモン」と呼ばれており、集中力を高めたり、精神を安定させたり、ストレスを軽減したり、安眠を促すはたらきがあるほか、やる気・幸福感をつかさどり、自律神経を整えるはたらきをしています。
梅雨どきになると気分が滅入ったり、冬になると落ち込みやすくなるのは、一説によるとセロトニンの生成が減少するからとも。
先に述べたとおり、日光浴をすると、うつ病を予防するビタミンDも生成されます。ビタミンDとセロトニンで、ダブルでうつ病を予防できることになります。
セロトニンは、夜、暗くなるとメラトニン に変化します。メラトニンは睡眠を促す効果もあるので、夜になっても眠くない人は、そもそもセロトニンが足りない可能性が。日光浴でセロトニンを増やし、熟睡できるよう、体内時計をリセットするのも大切です。
セロトニンは、日光浴のほかに運動などで増やすことができます。
日光浴で代謝・免疫力がアップ
日光浴をすると、体温が上昇します。体温が上がると血流がよくなり、筋肉の増大や免疫力の向上が見込めます。
体温が1度上がると、免疫力が5~6倍になるという考え方もあります。筋肉量が増えると基礎体温も上昇するので、日光浴は強い体を作るのに役立つと言えるでしょう。
風邪を引いたときに熱が出るのは、ウイルスなどの病原菌と戦うためです。
また、体温が上がることで、血流が良くなり、むくみの防止や筋肉量アップにもつながってくるでしょう。
体温を上昇させるためには、適度な運動とセットで行うとより効果的です。運動と言っても、散歩やジョギングで十分。運動することでセロトニンの分泌もうながされ、様々な効果が望めるでしょう。
日光浴のやり方とポイントは
日光浴と言っても、夏のビーチで肌を焼くようなイメージは間違い。
春から秋は晴れた日の午前中、1回15分ほど外に出ればOKです。
冬場は紫外線が弱くなるので、1時間程度がおすすめされています。
午前中の方がいい理由は2つあります。まず1つ目は紫外線の量が少ないからです。
もう1つは、セロトニン・メラトニンのはたらきと関係しています。朝、最初に太陽の光を浴びたら、その後15時間はメラトニンが生成されません。
つまり、朝、カーテンを開けたら、その15時間後に眠くなるようになっているのです。
ビタミンDの生成や、体温上昇が目的なら、外に出て日光浴しましょう。ガラスは紫外線のほとんどをカットしてしまいます。とはいえ強すぎる紫外線は体に毒ですので、紫外線が強くない時間帯を選びましょう。
顔など日焼けが気になる方は、手の甲や手のひらを太陽にあてるだけでもいいと言われています。
肌のために避けようと言われる紫外線ですが、知らないところで私たちの体を支えてくれています。
ただの悪者にせず、うまく付き合うことが大切。
少しでも心当たりのある方は、日光浴を始めてみてはいかがでしょうか。
うるおいのあるウェットな質感と、さらりとした手触りを同時に叶えるマルチオイルです。ヘアだけでなく、手、肌、ひじ、かかとなどパーツケアにもお使いいただけます。
参照
https://www.minamitohoku.or.jp/information/minamitouhoku/201411/navi.html
https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/eiyouso/vitamin-d.html
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-02-006.html
http://www.env.go.jp/chemi/uv/uv_pdf/02.pdf
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