
「フェアトレード」と言う言葉を聞く機会が増えてきた昨今。
でも、まだ聞いたことが無い!と言う方、聞いたことがあるけどあまりよくわからない…と言う方もいらっしゃることと思います。
フェアトレードとは一体何?
フェアトレードの仕組みや代表的なものを紹介していきたいと思います。
知っていると考え方も変わり、モノ選びが楽しくなってきます。

フェアトレードの仕組みとは?
そもそもフェアトレードとは…。
その言葉を調べてみると「公正取引」と言う言葉を目にします。
私たちの生活の中で公正取引を意識したことはあるでしょうか?
私たちは常日頃必要なものを購入し、それを消費して、また必要となり、また購入…。
何気なくその繰り返しをしている訳なのですが、そこには生産者→仲介者→消費者の関係性が。
私たちは良いものが安く買えると嬉しくなったりしますよね。
しかし、お手軽に購入できるものに満足するかもしれませんが、実は生産者への正当なやりとりがなされていないところがあるのも現状。

時間と労力をかけて大切に農産物を育てる生産者。
その農産物を各家庭に届けるための仲介者。
そしてそれらを購入する私たち消費者。
正当でない関係性の場合、安く仕入れ、そして安く販売、いかに安く購入できるかと言う考え方が優先し、生産者の時間や労力に見合わない労働賃金が支払われています。
そこで考えられたのがフェアトレード。
生産者の労力へ敬意として、正当な賃金が支払われ、商品として正当な値段で店頭に並びます。
それらの商品にはフェアトレードマークが商品に表示されています。
フェアトレードはいつから?フェアトレードの歴史
フェアトレードという流れはいつから始まったことなのでしょうか。
諸説ありますが、第二次世界大戦後、1946年アメリカのNGO団体がプエルトリコの女性たちが作成した刺繍製品や手工芸品を販売し、その売上金をプエルトリコへ還元したことがきっかけと言われています。
また、第二次世界大戦後の東欧経済復興のため、手工芸品の輸入を行ったこともフェアトレードの始まりと考えることも…。
どちらにしても第二次世界大戦後の話ですが、第二次世界大戦前はヨーロッパ諸国 がアジア、アフリカ、中南米の国々を植民地化していましたが、第二次世界大戦が勃発し、対戦中は植民地での経営がまわらなくなったり、植民地への意識が薄れたりで荒地となった土地もあるとのこと。
その後、ヨーロッパ諸国の植民地は大戦後に続々と独立。その独立を支えたものの中に、アメリカ、ヨーロッパの慈善活動家も。
1960年代にはフェアトレードの意識は、独立した国々への貿易を通じた経済的支援、並びに、独立国の人々への自立を支援することとなりました。
1970年代には日本にもフェアトレード慈善団体が参入。
最初は途上国への開発協力支援という考え方でしたが、1980年代になると、消費者向けフェアトレードの動きが活発化し、団体のみならず、そこに企業も参入する運びとなりました。

フェアトレードをいかに消費者にわかるようにしたのか…。
それがフェアトレードラベル。
フェアトレードラベル運動はもともと1980年代後半にオランダから始まり、そしてヨーロッパへ広まり、1993年には日本でもフェアトレードラベル運動が起こりました。
1997年には「国際フェアトレードラベル機構」の設立、全世界統一のフェアトレードの基準について話し合われ、国際基準が決まり、一目でフェアトレード製品と言うことが消費者もわかるようになりました。また、参入企業の努力でフェアトレード商品シェアを拡大していくこととなったのです。
このような歴史を経て、フェアトレードラベルの付いた製品はスーパーやコンビニエンスストアでも目にすることができます。
現在の日本では、「フェアトレードタウン」なるものも…。
最近人気のフェアトレード製品は?
最近ではスーパーや専門店でもフェアトレード認証マークの付いた製品を目にすることが多くなってきました。
目に入りやすく、少しずつ人気が出てきているのがコーヒーとチョコレート。
スーパーや専門店でフェアトレード認証付きのコーヒーやチョコレートが少しずつ増えてきています。
コーヒー専門メーカーや、有名製菓メーカーのコーヒーやチョコレートがスーパーにお目見えしています。
そして大手コンビニエンスストアでもプライベートブランドにフェアトレード製品を取り入れているのも見られるようになりました。
また、コットンもそのひとつ。
フェアトレードコットンと表示されたTシャツや生活雑貨にも普及しています。

次回、フェアトレードでよく見かけることのできる商品などをご紹介します。
ぜひ、お買い物の際に探してみてください。

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