vol.044 ちゃんと呼吸できていますか?呼吸が変われば見た目も体形も変わるかも

column

2020.11.12

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あなたは普段どうやって呼吸をしていますか?
鼻でしょうか?それとも口でしょうか?
私達は普段、全く無意識に呼吸をしています。
しかし、呼吸とは生きている間、絶え間なく続けるもので、人は一生の間になんと6~7億回も呼吸をするそうです。
人は生きているかぎりつねに呼吸していて、その呼吸法が健康を促進してくれることもあれば、健康を妨げる足かせになることもあると知っていましたか?

現代人は、座って、パソコンやスマートフォンに向かい続けている人が多く、猫背になりやすいです。
猫背は胸を縮め、呼吸は自然と浅くなってしまっています。
そうすると、呼吸が不十分で酸素をきちんと取り入れていないということになってしまっているかもしれません。
「何だかやる気が出ない」という人は、案外きちんと呼吸していないことが原因なのかも。

あなたは口呼吸?それとも鼻呼吸??

自分が空気を口で吸っているのか、鼻で吸っているのか、また深い呼吸なのか、浅い呼吸なのか無意識のとき判断はつきにくいものです。
ですが、顔には空気を口で吸うことによっておこる筋肉の癖が目に見える形で現れていたりします。
鏡を見てみて以下の項目をチェックしてみましょう。


□顔色が悪い
□顔がむくんでいる
□顔に吹き出物や湿疹が出ている
□鼻の穴を意識して動かすことができない
□目元がたるんでいる
□口角が下がっている
□口を閉じると、下唇の下部に梅干しのようなしわができる
□気づくと歯を食いしばっている
□頬骨を押すと痛みを感じる
□朝起きた時、喉がヒリヒリすることがある
□唇がいつもカサカサしている
□いびきをかく
□クチャクチャと音を立てて食べる

いかがでしょうか?
当てはまるものがあった方は要注意!
もしかすると、呼吸が浅くなっていたり、口で呼吸をしている可能性があります。

呼吸の仕方ひとつで、心身の健康は大きく左右されます。

呼吸が浅い、口呼吸をしているとどうなる!?

そもそも空気って何だっけ?

あるのが当然で、無くては生きていくことができません。
その空気は、主に酸素と窒素でできています。
人は呼吸で、空気の中の酸素を体に摂り入れています。

体に入った空気は、肺で酸素がとらえられ血液へと送られます。
血液の中の赤血球のヘモグロビンが酸素をとらえ、体中の細胞に酸素を運ぶのです。
もしこの酸素が足りなくなると、細胞が思うように働くことができなくなります。
脳の細胞はたった5分酸素がおくられてこないだけで機能が止まり、死んでいくのです。

浅い呼吸は危険!

浅い呼吸とは、肩や胸だけで行っている呼吸で、肺の一部にしか酸素を届けることができず、血液中の酸素が不足してきます。
最もそのダメージが大きいのが脳です。
普通の筋肉細胞を1とすると、脳の神経細胞はその20倍の酸素を摂取しなければならないからです。

常に浅い呼吸を続けて、血液中の酸素濃度が低くなると、脳の視床下部の働きがおちます。
視床下部は自律神経を司るため、働きが落ちると自律神経も乱れてきます。
そうすると例えば、自律神経失調症、呼吸関連の筋肉の凝り、背骨のゆがみ、胃などの内臓・肋骨の下垂、肝機能の低下、便秘、呼吸器系疾患、代謝の低下により太りやすくなったり、疲労感を感じやすくなるなど様々な症状を引き起こす恐れが出てくるのです。

口呼吸の場合も危険!

口はもともと食事をするための器官で、空気を浄化する機能はありません。
鼻には粘膜や鼻毛というフィルターがあるので、菌やウィルスが体 内に侵入することを防げます。
しかし、口呼吸をしてしまうと、乾燥した空気が口から直接体内に取り込まれることで、口の中や喉が乾燥します。
そうすると、細菌やウィルスが直接侵入し、風邪やアレルギーなどにもかかりやすくなるのです。
また、鼻から呼吸することで、空気が温められます。その温度は35~37度にもなります。口呼吸ではここまで温められることがなく、冷たいまま肺に届けられてしまいます。すると、肺の免疫力が低下するリスクにつながるなど、肺にかかる負担が大きくなってしまいます。

さらには、顔の筋肉が弱くなって口が開きやすくなり、いびきをかきやすくなったり、顔もたるみやすくなって美容にも影響します。
このように口呼吸の弊害もさまざまです。

良質な呼吸のメリット

感情と呼吸は密接な関係があります。
眠っている時やリラックス状態の時は、呼吸は深くゆっくりになります。
意識していても、していなくても呼吸は24時間常に行っているので、その質が上がると、さまざまなリラックス効果が得られ、自立神経の状態も整ってきます。

・頭がスッキリ!
・副交感神経でリラックス!
・集中で気分転換!
・血圧が整えられる
・代謝や免疫力アップ!
・寝つきがよくなる
・むくみにくくなる
・運動パフォーマンスが上がる

呼吸を変えるだけで、上記のようにうれしい変化がもたらされる可能性が高くなるのです。
正しい呼吸法を身につけてストレスを解消させましょう!

やってみよう!腹式呼吸

深くゆったりと息をするためには、お腹で呼吸する「腹式呼吸」がおススメです。
下腹を膨らませたり引っ込ませたりすることで、腹圧により深さやリズムを整えることができます。
また、そのとき、肺が前だけでなく全方向に膨らむようにすること。
腹式呼吸でおなかを意識しつつ、それだけでなく肋骨に張り付いている横隔膜を動かすような感覚で行うのが効果的。

とはいえ、「深さ」ばかりを優先して無理な呼吸をするのはNG。無理な呼吸をすると体はこわばり緊張をもたらして交感神経を高めてしまうので注意しましょう。

腹式呼吸法

仰向けに寝転んで、ゆっくりと口から息を吐きます。
体の中の空気を全て外に出すつもりで、時間をかけて吐きましょう。
この時、おなかを徐々にへこませるように気を付けます。
おなかをへこませて横隔膜を引き上げていきます。
鼻から深く息を吸います。
舌を上顎につけるようにすると良いでしょう。
この時、下腹が膨らみ、横隔膜を下げるように意識しましょう。
再び口から息を吐きます。
吸った時間よりも1.5倍から2倍かけるつもりで、長くゆっくりと行います。
この動作・呼吸を繰り返します。
息を吐く時間が吸う時間の4倍位の長さになるように頑張りましょう。

「吸って吐く」のではなく、「吐いて吸う」という順序を心掛けましょう。
横になることができない場合は、立って行うこともできます。
おへその下に両手を当てて、下腹の動きを意識しましょう。

ゆっくりやっても時間はかからないので、ぜひ 最初は1日10 回、次は20回と徐々に増やしてみましょう。
次第に習慣になってきます。
呼吸という普段当たり前に行っている行動ですが、少し変えるだけで体や顔にさまざまな嬉しい変化をもたらします。
日々の生活でのオンとオフの切り替えのタイミングで、ちょっと目を閉じて深呼吸してみましょう。
気持ちをリセットしてくれるはずです。

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